2001年10月、チムティ・アート・ハウスで、アーティスト・トークを開き、「水/アート」に関するディスカッションを行った。その時、中庭にある井戸を使ったプロジェクトを実現することを約束し、今回(2002年5月)、「Water's-Eye」展として展開した。
2002 5/10- 5/30 チムティ・アート・ハウス(ジョグジャカルタ)
Water's-Eye Viewは、水瞰図。「水/アート」を通して、向こうを覗き見ること
インドネシア語で、水のことをAIRと言う。エアではなく、アイルと読む。
Yogyakarta 2002
未来の水瞰図
足元の水脈を眺望する、三つの筏


  インドネシアのジャワ島の中部に位置し、いまも宮廷文化が息づく古都“ジョグジャカルタ”。そこに、インドネシアの現代のアートシーンをリードするCemeti Art House(チムティ・アート・ハウス)がある。池田一は、2001年10月、そこで「水/アート」に関するアーティスト・トークを持った時、次回は中庭にある井戸を使ったプロジェクトを実現することを約束した。
  その約束が、2002年5月、「Water's-Eye」展として実現した。Birdユs Eye Viewが鳥の視点で世界を見る鳥瞰図ならば、Waterユs Eye Viewは水を通して世界を覗き見る水瞰図である。Cemeti Art Houseの中庭の、今も使用されている井戸は、まさに今も健在な水瞰レンズといえた。
  古い民家を移築してきたエントランスから、ギャラリーに入ると、竹で組み合わされた三つの筏が目に飛び込んでくる。連なった3つの筏は、井戸から地中に滑り落ちようとしているのか、井戸から天空へと這い上がろうとしているのか。両端に吊られた石が微妙にバランスを保ち、問い続ける。三つの筏には、ジョグジャカルタ市内を流れる、3つの川の名前が付けられた。ヴィノンゴ川、ジョデ川、ガジョ・ウオン川。それらの川と、この井戸とは、どのような水脈で繋がっているのか。日本でも知られるインドネシアのアーティスト、ヘリ・ドノ氏は、北の火山を男性的なシンボルとし、南の洞窟の中を流れる水を女性的シンボルととらえる水脈の話を、池田一に投げ掛けてきた。
  今回も水主募集には20人ほどが積極的に参加した。その登録証として撮影した「顔」「手」「足」の写真は、インスタレーションの一部として会場に展示された。これらの「水主の写真」は、その後も、各地の水主の写真と結びつき、展示されていくので、場所を超えた広域なネットワークの意識を育てるのに大いに有効であろう。池田一が構想する「アジア・水/アート・チャンネル AWAC」への端緒が、随所に立ち現れている。


ジョグジャカルタ市内を流れる、3つの川。ヴィノンゴ川、ジョデ川、ガジョ・ウオン川。それらの川と、この井戸(現在も使用)とは、どのように繋がっているのか。Invisible Water(不可視な水)を想像する。
Water's-Eye 01
3 rafts floating tnto or from well?
1st raft---Sungai Winongo
2nd raft---Su1ngai Code
3rd raft---Sungai Gajoh Wong
連なった3つの筏は、井戸から地中に滑り落ちようとしているのか、井戸から天空へと這い上がろうとしているのか。両端に吊られた石が微妙にバランスを保ち、問い続ける。
WELL WATER WELL

Water's-Eye 02 12 WATERS(水循環)
水の循環系を覗き見る
水の循環系を眺望する者にとって、どの「水」を通して、水瞰しているのか、がもっとも重要な問いかけとなるであろう。

Water's-Eye インドネシア・プロジェクト2002

ジョグジャカルタ Cemeti Art House 展覧会 5/10- 5/30
バンドン 
Selasar Sunaryo Art Space アーティスト・トーク 5/12
ジャカルタ 
Galeri Lontar  アーティスト・トーク 5/14


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