GROUNDWORKS
Regina Gauger Miller Gallery
Carnegie Mellon University, Pittsburgh, U.S.A.
GROUNDWORK
10/14- 12/11, 2005 オープニング 10/14
Monongahela Conference
10/15,10/16
レジーナ・ゴーゲル・ミラー・ギャラリー、カーネギーメロン大学、ピッツバーグ
池田一の展示作品
詳細は、作品名か写真をクリックして下さい
Pittsburgh Note- 1

環境アートの最前線

ピッツバーグでの1週間は、かってない画期的な出来事だったに違いない。カーネギーメロン大学のRegina Gouger Miller Galleryで展開している展覧会とシンポジウムには、アートの世界に安住している住人はいない。困難な問題が増大する現実社会に、アートという矛先で、立ち向かう変革者、あるいはその協働者が、ここには集まっている。GROUNDWORKは、文字通り、社会の中の土台づくりである。
そこで、「環境アート」という言葉は、アートのジャンルのひとつを指すものではないことを、改めて確認した。「環境アート」は、現実社会の困難な局面に立ち向かうアートの可能性、アートの先端と言ったほうが正確である。現実に、「環境アート」がテーマとする領域は、自然環境、社会環境の変動に敏感に対応して、多様な活動に広がっている。
● 土や水など自然環境の汚染問題
● 都市における環境問題
● 環境破壊による水や食料不足、森林破壊の問題(南北問題)
● ポスト産業社会の環境破壊、失業問題、過疎化とその再生と 
 活性化
● 循環型社会への提案と実践活動
● 河川などの環境計画や新たな開発計画への提案

GROUNDWORKSは、これらのテーマに取り組むアーティストやアート・グループを、世界中から選抜して、開催された。アメリカ、イギリス、ドイツ、スペイン、オーストリア、セネガル、インド、アルゼンチン、そして日本。
従来の科学、社会学的なアプローチだけではもはや解決出来ない、新しい知の枠組み(パラダイム)が求められている領域での、プロジェクトだけに、長期的な取り組みが目立つ。行政との連携を生み、政策立案や組織づくりのための基盤づくりに発展している例も少なくない。

その中で、私が発表したプロジェクトは、その独創的な展開が評価され、多くの反響を呼んだ。鹿児島の薩摩半島を東シナ海に流れる万之瀬川流域の1市3町を連動した「水駅伝/万之瀬川アートプロジェクト」には、環境アートの先駆者のひとりであるニュートン・ハリソンは「Amazing!」を連発。「Changing Paradigm」をテーマとするシンポジウムでは、現在川口市で展開中の「Waterユs-Eye/芝川再生<水箱>アートプロジェクトについて、パフォーマンスを交えて、発表。従来の「Birdユユs-EyeView 鳥瞰図」といった俯瞰的な視点ではなく、新しいパラダイムとして提案した「Waterユs-EyeView水瞰図」には共感する声が多く寄せられた。

この画期的な「環境アート」の広がりを、日本でも展開したい。GROUNDWORKに参加した小林豊、Reiko Goto、清水裕子、そして池田一が核となって、その動きが始まった。是非、その実現に向けて、多くの方々との、協働的な関係が生まれることを願っている。


3階壁面展示
「水駅伝のドキュメンテーション」

世界中から、いま最前線の環境アートプロジェクトを結集したエポックメーキングな展覧会

出品アーティスト
&アート・グループ

Helen Mayer 6 Newton Harrison(米)
Wochenklauser (オーストリア)
Platform (ロンドン)
Ala Plastica(アルゼンチン)
Park Fiction(ドイツ)
Navjot Altaf(インド)
Ichi Ikeda(日本)
Susan Steinman/Suzanne Lacy/
Yutaka
Kobayashi(米、ケンタッキー)
3 Rivers 2nd Nature
(米、ピッツバーグ)
---他、メディア・アーティスト

キュレーター
Grant Kester

Regina Gouger Miller Gallery
Carnegie Mellon University
5000 Forbes Avenue
Pittsburgh, PA 15213-3890
U.S.A.

エレベーターの中の展示
「水主の手の中の警告」

コンフェレンス
10/15、16の2日間、朝9時から夕方5時まで、各プロジェクトの報告と討論が行われた。背後は、池田一とハリソンズの作品。

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